フリーランスのエージェント数社と面談を行い、実際に企業との面談の1歩手前まで活動をしました。
しかし、2カ月ほど色々と活動しましたが、最終的にはフリーランスになることは選びませんでした。
私の感じたことを書いて行きたいと思います。
私がお世話になったフリーランスエージェントはこちらです。
一番の理由はフリーランスのキャリアアップが難しいから
現状では、と言う前置きになります。(10年後は変わっているかもしれません)
エージェントの方と面談をしていく中で、
言語を変えて新しくチャレンジしていくことは可能との答えが多かったです。(図の横軸)
ただ、プログラマーから上流のコンサル、PMになることは難しいようでした。(図の縦軸)
より上流の方に行きたい理由は、単価(給料)が高いからです。
フリーランスの特性として、「やることが決まっている契約」になるためだからです。
色んなことに挑戦してもらいたいなら、自分の会社の若手に任せるため、上流の方にキャリアを積んでいくことは難しいようです。
上流案件の件数と単価の比較
某社のフリーランスとして登録すると使える案件の検索サイトです。
試しに、上流の案件とJavaで調べた結果です。
上流案件
Java案件
上流の案件は月収80~100万以上の案件が多いです。
Javaの案件は月収70万が多くそれ以上稼げる案件は少ないです。
そのため、フリーランスになるにしても上流の力を付けてからでいいかなと思いました。
プログラマーは将来仕事の奪い合いになるのでは…
現状ではプログラマーとして開発、設計、テストなどの案件は多かったです。
ただ、上述の通りキャリアアップは現状は難しいのも事実です。
となると「フリーランスとして開発をずっとしてて大丈夫なのか?」と考えてみました。
ノーコード、ローコードが進んでいる
色んなところで、ノーコード、ローコードが増えてきています。
キントーンのようなものがあれば、プログラマーでなくてもある程度システムのようなものが作れます。
その結果、プログラマーとそれ以外の人の垣根が低くなると感じています。
国内市場のローコード・ノーコード開発ベンダの売り上げは、2021年の656億円から2024年で約2倍の1,272億円になると予想されています。
↑のことを考えてもプログラマーだけでこの先食っていくのは難しいだろうなと思いました。
また、客先に常駐していた時に見たのですが、
RPAを使った業務の自動化をITメンバー抜きで独自に行っている会社もありました。
RPAは「Robotic Process Automation」の略称で、ルーティンワークを自動化できる技術やツール自体を指します。普段の業務で人間が行うルーティン作業をシステムで自動化するのに特化しており、定型業務の効率化に大きく役立ちます。
ChatGPTやAIなどの技術発展
ChatGPTのニュースを見たとき、最初は大したことないと思っていました。
でも、プログラムをChatGPTが返してくれるのは事実です。
技術の世界では、収穫加速の法則と言うものがあります。
わかりやすく言うと、 過去10年間の変化が今後1年で起こるという法則 です。
この技術も今はそこまでですが、数年先はもっとレベルや精度が上がっているだろうと思います。
オフショアや海外人材との戦い
オフショア開発などを通して、東南アジアの技術者に開発をしてもらうため、コストが下がるという開発があります。
人件費が安くて、ある程度の成果物ができあがるなら、単価の高い日本人は負けてしまいます。
また、アジアなどの国々は日本のように恵まれていません。
大げさに言うと、自分や家族の生活がかかっているため、本気で勉強して技術を身に着けます。
そんな人たちが本気にならなくても働ける日本人と競争すれば、苦戦を強いられることは想像できます。
最近転職した会社が面白い
理由はいくつかありますが、以下になります。
- エンジニアと社内企画の両方が経験できる
- 若手が多く会社にいて楽しい
- 給料が年に万単位で上がる
エンジニアと社内企画の両方が経験できる
社内の活動も私からすると色んな企画に関われるためとても面白いです。
自社のチーム5,6名で本気で会社の売上を伸ばすには自分たちに何ができるかを本気で考えて、ぶつかっているのはとても新鮮です。
そのため、エンジニアとしての能力と企画や事業を推進していく能力の両方が身に着けられると感じています。
若手が多く会社にいて楽しい
これまでは、年齢が10歳以上離れた先輩方が多かったです。
そんな社会人生活を8年ほど経験してきた私にとってはとても活発で明るいメンバーと一緒に入れることが楽しいです。
コロナが落ち着き始めていることもあり、飲み会や帰社時はわちゃわちゃしています。
給料が年に万単位で上がる
なんと、年収が数万単位で上がっていく会社でした。
これは会社と社員が成長を続けていくことが前提です。
それでも給料が上がりやすい会社にいることはとてもうれしいです。
収入が不安定になる可能性
案件の切れ目が発生するため、仕事が途切れてしまう可能性があります。
案件が途切れれば収入がゼロになる可能性もあります。そのため、養う家族がいる人はなかなか独立できないケースもあるでしょう。
ただし、フリーランスの収入が確実に不安定ということではありません。
エージェントの方にお話を聞いていると、なんとお客様からの延長率は86%と言うデータも見せてもらえました。
以下は実際に見せていただいた割合です。
契約が延長にならないのは、自分が新しい技術を付けるためなどがかなり多いとのことでした。
そう考えると、昔よりは不安定ではないと思いました。
フリーランスから会社員に戻ると年収が下がる
会社員に戻りたいと思ったときに戻れない気がした
一度上がった年収を下げたくないと思うはずです。
実際、フリーランスで働いている友人がいるのですが、その方は会社員には戻りたくないと話していました。
理由はシンプルで、年収が下がるからです。
また、決められた対応だけをこなすので、社員教育や社内活動はする必要がありません。
そのため、仕事以外の労力も増える割にコスパが悪いと感じてしまうようです。
他にも、収入が安定せず会社員に戻りたいと思って戻れたとしてもかなりストレスになると思います。
フリーランスの収入前提で生活しているためです。
もう一つは、フリーランスがさみしいということです。
会社の人間と同じ現場にいるので、仲良く話しているのを見ると、寂しくて、会社員もアリかなと思う可能性もあります。
(と言うか私は寂しがりなので、そうなる気がする…)
参考:私が紹介してもらえた上流系の案件もお高め
紹介いただいた案件もそこそこの単価だったので、この額をもらうと会社に戻れないなと思いました。
例1
例2
まとめ:世間的にフリーランスの理解が今は低いだけ
今の段階では、世の中的にフリーランスの理解がかなり低いと感じています。
そこが起因して、不安定さや社会的な信用の低さにつながってしまうのではと感じています。
色んな自由度が低く、スキルが頭打ちになる可能性も考えて、今はやめておこうと思いました。
ただ、今からフリーランスの世界に飛び込んで、将来フリーランスが追い風になる可能性も十分にあり得ます。
YoutuberやTikTokerのように個として働く人が多くなっていることや、副業の解禁からもこの流れは加速すると思います。
情報を集めるという目的だけでも、まずはフリーランスの話をエージェントの方に聞いておいても良いと思います。