色んなところで技術の進歩によって、仕事がなくなるという話を聞きます。
IT業界にいる私たちも、その例外ではないのでは?と思いました。
これまでの経験も含めて、転職で上流の職種を目指した理由を紹介していきます。
プログラマーはIT業界でも生き残りが難しくなる時代
色んな技術や人材の影響を受けて、普通のプログラマーは生き残るのは難しくなってくると感じています。
ノーコード、ローコードが進んでいる
色んなところで、ノーコード、ローコードが増えてきています。
キントーンのようなものがあれば、プログラマーでなくてもある程度システムのようなものが作れます。
その結果、プログラマーとそれ以外の人の垣根が低くなると感じています。
国内市場のローコード・ノーコード開発ベンダの売り上げは、2021年の656億円から2024年で約2倍の1,272億円になると予想されています。
↑のことを考えてもプログラマーだけでこの先食っていくのは難しいだろうなと思いました。
また、客先に常駐していた時に見たのですが、
RPAを使った業務の自動化をITメンバー抜きで独自に行っている会社もありました。
RPAは「Robotic Process Automation」の略称で、ルーティンワークを自動化できる技術やツール自体を指します。普段の業務で人間が行うルーティン作業をシステムで自動化するのに特化しており、定型業務の効率化に大きく役立ちます。
ChatGPTなどのAI技術の発展
ChatGPTがプログラム作成
ニュースを見たとき、最初は大したことないと思っていました。
でも、プログラムをChatGPTが返してくれるのは事実です。
技術の世界では、収穫加速の法則と言うものがあります。
わかりやすく言うと、 過去10年間の変化が今後1年で起こるという法則 です。
この技術も今はそこまでですが、数年先はもっとレベルや精度が上がっているだろうと思います。
ChatGPTでソースコードのチェック
2023年の7月にIT Week名古屋という展示会に参加してきました。
その際に、とある企業ではChatGPTを使って、ソースコードの規約や、フォーマットチェックができるという話を聞きました。
また、その会社はベトナムのオフショア開発とソースコードのチェックを組み合わせているそうです。
結果的に、日本の開発よりも30%安く開発ができると担当の方がお話してくれました。
※実際はどこまでコスト削減できているかは分かりませんが、技術発展は確実にエンジニアの仕事を楽にする(奪う)ツールと言えます。
人件費が安い国との価格競争
オフショアや海外人材との戦いに日本人は勝てない
オフショア開発などを通して、東南アジアの技術者に開発をしてもらうため、コストが下がるという開発があります。
人件費が安くて、ある程度の成果物ができあがるなら、単価の高い日本人は負けてしまいます。
また、アジアなどの国々は日本のように恵まれていません。
大げさに言うと、自分や家族の生活がかかっているため、本気で勉強して技術を身に着けます。
そんな人たちが本気にならなくても働ける日本人と競争すれば、苦戦を強いられることは想像できます。
カンボジア旅行時にITを学ぶ大学生に出会った
カンボジアにいたときに知り合った大学生はプログラマーを目指して勉強をしていました。
途上国といっても、IT系の学部が大学にあり、真剣に勉強しているようでした。
彼らにある程度の技術が身に付けば、日本人を雇うよりカンボジア人を雇って開発をしてもらう方がコスパが良いと想像できてしまいました。
上流寄りの経験を生かして行きたかった
これまで、IT部門に常駐したり、社内SEとして企画や運用設計からシステムに関わってきました。
システム開発は私の場合1年程度しかありません。
それでも、上流のSEをこなせてこれたと思っています。
また、コスト削減や売上に関わる視点からシステムに関わっていくことは、とても楽しく感じていました。
そのため、上流の仕事を楽しみながらやっていきたいと思っています。
技術を使うのは人間
上で紹介したように、色んな技術が発展しています。
便利になった結果、人間の仕事が奪われるということがよく騒がれています。
確かにそうかもしれません。
ただ、技術を使うのは人間です。
AIがAI自信でシステムを使うような知性は今のところないと思っています。
AIは人工知能であり、知性は持ち合わせていないからです。
技術に代替されず、使いこなせる人間として仕事をしていくことができれば、将来簡単に食いっパぐれないだろうとと個人的には思っています。
知能と知性の違いについて
知能は「知識があり問題にすぐ答えられる能力のこと」。「学習能力」「才知」「問題回答能力」と言い換えると分かりやすい。
知性は「豊富な知識があり回答のない物事でも知的に考えられる能力のこと」。
※AIエンジニアは仕事がなくならないと言う知り合いがいます。
ただ、それも海外の人材やプログラミングを補完する技術が発展すれば、難易度は下がることになります。
なので、AIエンジニアと言うだけでは、代替される(希少性が低い)ので、仕事がなくならないとも言い切れないと思います。
上流のベースにシステムの経験・知識は必要
当たり前と言えば当たり前ですが、システムの上流で関わっていくにはシステムの知識が前提になります。
システム=プログラミングや、ネットワーク・サーバなどのインフラ系のシステム全般に関わる知識です。
SEであれば、プログラミングが分かるからこそ設計書に落とし込んでシステムを作ることができます。
インフラ系の知識があるからこそ、100人が使うシステムに必要なサーバ構築ができるようになります。
上記のようなシステムに関する広い知識に加えて
業務の知識、理解・提案するコミュニケーション能力などを身に着けることでコンサルタントとして提案ができるようになります。
まとめ:エンジニアも仕事がなくなる例外ではない
技術を武器に仕事をしている私たちエンジニアも、仕事がなくなり得る例外ではないと思います。
ただ、私が書いている内容は色んな情報を見たり、聞いたりしたことがベースです。
正解ではなく正直先々どうなるかなんてわかりません💦
ただし、技術に触れているため、今後の流れを予測して人生の舵取りを考えやすい職種なのではないかと思います。
日々勉強や情報のキャッチアップを通して、他の人たちよりもより有利な立ち位置に移動していきたいですね。