SES(System Engineering Service)は良くないという記事は多いです。
SESは顧客に対してSEとして労働力を提供する契約形態のことです。
SESの良しあしは、個人の考え方、会社次第だなと思ったことがありました。
今回はSESで上手くいかないパターンと、その対策を考えてみました。
SESのメリット
まずメリットについて調べてみました。
大きくは以下の4つでした。
- エンジニア未経験でも採用されやすい
- 職場を変えることができる
- 幅広い知識、スキルが磨ける
- 関連企業が多い場合、コネクションが広がる
デメリットの裏返しもあります。
ただ、合わない人がいた場合、職場を変えたり、広い知識やスキルが着くことは確かにメリットです。
私自身、2,3年ごとに案件によって業務知識やスキルの幅が増えることは良いと思っています。
色んなことをやってみたくなるタイプなので、社内転職をしているような気分になれるためです。
SESのデメリット
SESにネガティブなイメージが多い理由を各社のサイトから調べてみました。
大きくは以下がよくある例でした。
- 多重構造で給料が安くなりがち
- 案件単位に環境が変わり多くストレスが大きい
- 案件が違うとスキルが定着しない
- 自社との関りが希薄になる
SESは客先に常駐が多く、案件ごとにやることがガラッと変わる特性があると思います。
上記のデメリットは確かに起こり得ることだと言えます。
SESのデメリット対策とステップ
ステップ(転職が近道)
最終的には転職をすることが近道と言えます。
上の多重構造の図でも明らかなのですが、会社の利益は1次受けが一番出ています。
その分、給料が高くなります。
また、1次受けなど上の方が現場の同じ会社の人間が多いため、ストレスが減ります。
長く定着できず、フェーズ毎で切られてしまうのも下位の企業が多いです。
①技術・実績を積み上げる
2,3カ月の単位ではなく、最低でも半年~1年以上の単位で技術や業務知識を身に着けると良いです。
ある程度長い単位が必要な理由は、転職する際、履歴書にまとまった経験があると武器になるためです。
顧客にある程度価値が発揮できる、気に入ってもらえることができれば、1顧客で長く続けていくことができます。
そのためには、自社より上の商流の会社(2次受けなら1次受け)の方に対して積極的に質問や、提案などをして意欲を見せることが大切です。
実力が今の段階では足りていなくても、今後成長して良い働きをしてくれると思ってもらえれば、長く続けていくことができるはずです。
②転職をする
多重構造がSESのデメリットで大きな割合を占めています。
なので、3次受け→2次受け、2次受け→1次受けのように転職していくことでデメリットが解消or緩和されていきます。
(デメリットが完全に0になることはない)
経験、実績を積んで、苦労したこと・工夫したことなどを交えて転職の面接で話しましょう。
③ストレスが全体的に減る
商流がより上位の会社転職ができると色んなデメリットやストレスが減ります。
例えば、エンジニアの給料が低い理由は、1次、2次受けの企業が利益分を抜いて下位受け企業に支払うためです。
転職をすることで、自社内の人間が多い現場に行けたり、社内の活動が活発な会社に行くことができます。
実際私の会社でも5,6名程度のチーム単位で会社の売上アップのための社内活動をしています。
もちろん定時後ですが、残業代が支払われています。
また、私の会社がそうなのですが、プライベートな事情や目指したいエンジニア像や能力を最大限生かして客先を選んでくれます。
今月から、彼氏と同棲するために関東から中部の現場に移動させてもらった女性がいました。
私も開発経験が少なめなので、開発ができる客先に常駐させてもらっています。
こういった会社も世の中にはあるので、現状を変えるためにも転職は必要です。
まとめ
SESは下位の3次受け以降などになるとかなり苦しいと思います。
会社の利益自体が少なく、給料も低いためです。
その点、転職でより商流が上位の会社に行けば給料アップはできます。
ただ、やりたい開発案件に入れるかは1次受けであっても会社次第です。
転職する場合は、面接を通して自分も選ぶ立場で会社の見極めましょう。