
プログラミングスクールを卒業した後の就職活動はどうなるか分からない方は多いのではないでしょうか?
結論から言うと、
プログラミングスクールを卒業した肩書だけでは、100%希望の企業に就職できるわけではありません。
企業が即戦力を求めているのも事実です。
私も、プログラミングスクールを卒業してから多くのお祈りメールをいただきました。
しかし、最終的に希望の企業に就職することができました。
就職活動で多くの採用担当者と接する中で、「プログラマーとして欲しい人材」について私は何度も質問しました。
結果、企業が欲しい人材はかなり共通していました。
今回は、就職活動中に採用担当者から聞いた話や私の経験をもとに就職のポイントを解説しています。
プログラミングスクールを卒業したけど就職が決まらない。
採用担当者が重視するポイントを把握したい。
どうしても就職が決まらない時の手段を知りたい。
目次
プログラミングスクール卒業後の就職活動の心構え

就職活動を自分一人で行うことはやめましょう。
時間がかかり、就職が不利になることが予想できるからです。
IT業界に限らず、企業は履歴書の空白期間(ブランク)をすごく気にします。
本来であれば就職ができる力があっても、効率の悪い方法で就職活動をすることで、時間をロスし結果が出ないことも考えられます。
一日でも早く効率的に動くことが成功のカギです。
一人で就職活動をしないことが大切!
冒頭にも書きましたが、一人での就職活動はさけましょう。
必ず、就職のサポートは受けましょう。
1人での就職活動をするデメリットは、以下の通りです。
・受ける企業を間違えて余計な時間を浪費する。
・企業が求めている人材を正確に把握できない。
・一つの応募から選考までに時間がかかり効率が悪い。
要するに、1人での就職活動は効率が悪いです。
ハローワークで応募する場合を考えていただければ分かると思います。
まとめて応募ができませんし、1回の紹介には限度があります。
応募書類も1社1社郵送です。
また、働きながら就職活動をしている人ならもっと大変です。
未経験からプログラマーを目指そうと思ったら、何十社も受ける覚悟は必要なのかもれません。
必ずサポートを受けながら効率よく就職活動をして、時間を大切にすることを意識しましょう。
ブランクができると就職は不利になるので、早めに勝負を決めることが大切です。
プログラマーになるために一日でも早く行動する
プログラマーの就職は若い方が有利です。
どのような職種でも当てはまりますが、プログラマーは年齢に対して特にシビアです。
ハローワークは、求人の応募状況を教えてくれますよね。
職員によりますが、たまに採用が決まった人の年齢を教えてくれることがあります。
経験上、未経験から一番就職が決まっている(中途採用)のは20代前半です。
20代前半といえば、第二新卒の年齢ですよね。
何が言いたいかといえば、1歳でも若い方が有利ということです。
私は面接官から「〇年間の遅れを取り戻せる覚悟はあるか?」という質問をよくされました。
私の年齢が26歳だとすると、高卒から就職した人に追いつくには、約8年。
大学の新卒の場合は、約4年。
単純計算ですが、これぐらいの差を埋めなくてはいけません。
考えただけでも大変ですよね。
働く意思があるなら、1日でも早く行動した方が良いことは確かです。
【注意】企業に育ててもらおうという考えは今すぐ捨てよう!
あなたが新卒でないことを前提に説明します。
もし、入社後に企業に育ててもらうおうという考えがあれば捨ててください。
あなたは、これから中途採用で選考を受けようとしているからです。
正直、育ててもらおうという考えは新卒であっても印象が良くありません。
年齢やキャリア問わず、仕事をするのは自分です。
受け身の姿勢が伝わると、今後の成長がないと判断されます。
具体的に、面接で以下の類のことは口にしないでください。
「御社の教育に期待する。」
「未経験だからできなくて当たり前。」
経験上、口にしてしまったら空気が(悪く)一変しますのでNGです。
先輩側は新人が失敗したりするのでフォローのために口にすることはあります。
ただ、これを教えてもらう側が言うと「お前が言うな!」と思ってしまいます。
中途採用は基本的には即戦力の採用であることを忘れず、未経験なりにも自分の力で成果を出すというぐらいがちょうど良いです。
「プログラミングスクール卒業」=「即戦力」ではない!

企業が評価するポイントは?
プログラミングスクールを卒業しても、企業はあなたを即戦力としてみていません。
スクールでスキルを学んでいるので、独学者に比べると一歩リードしているでしょう。
しかし、実務とスクールで学んだスキルレベルは全く違います。
企業はあなたを特別扱いせずに通常の選考を行うでしょう。
「ドライだなぁ。」と感じるのかもしれません。
では、実績がないあなたはどのようなことをアピールすれば良いのでしょうか。
プログラミングの実務経験は最重視されるが最後はアピール次第!
繰り返しますが、中途採用は実績を重視されます。
IT業界に限ったことではありません。
しかし、あなたは実務の経験がありません。
実績では経験者に勝てないため、他のことで勝負する必要があることを覚えてください。
即戦力採用が基本ですが、全般的に企業は実績のみを重視してはいません。
このようなデータがあります。
実績を基本にしながらも、人柄やスキルも見ていることが分かります。
さらに、IT業界は人手不足です。
経済産業省の調査では、2030年までに79万人がIT人材が不足するという結果があります。
参照 : gaiyou.pdf (meti.go.jp)
単純に考えて、人が足りないと業務に対応できませんよね。
だから、基本的に人は欲しいのです。
年齢や職歴にもよりますが、プログラマー未経験でもスキルと人柄次第で就職は可能でしょう。
事実、実務は未経験のスクール卒業生でも多く就職が決まっています。
https://loosecarrot.com/2021/01/31/5026/
【比較】プログラマーの面接で受かりやすいと落ちやすい人の特徴
私は就職活動の面接でよく次のような質問をしました。
「プログラマーとして欲しい人材はどんな人材ですか?」
ほとんどの面接官は、丁寧に回答をくれました。
私が採用担当者に聞いたことやスクールの就職状況から、
面接を受かりやすい人とそうでない人の特徴を3つにしぼってまとめました。
【人物面での比較】
面接で受かりやすい人 | 面接で落ちやすい人 |
1.責任感がある | 1.粘り強さや根気が感じられない |
2.技術に興味があり学習が苦にならない | 2.仕事を生活のためとしか考えていない |
3.周りと協力できる | 3.自分勝手な発言が多い |
「面接で受かりやすい人」の特徴で挙げた3つのどれかが欠けていて、長くプログラマーとして勤めている人は少ないそうです。
例えば、「面接で落ちやすい人」の特徴は以下が多いそうです。
・エラーが起こるたびに仕事を投げ出す。
・興味がないので技術の進化についていけない。
・才能があっても協調性がなく社内で孤立して辞めていく。
こういった方は企業は採用を控えていることが考えられます。
人物面で採用されやすい特徴をまとめると以下が多いそうです。
・責任感がある。
・技術に興味があり、積極的に学んでいる。
・コミュニケーションが多少下手でも、人柄は良い。
人柄や熱意も実務経験と同じくらいに見ています。
ぜひ、就職活動の参考にしてみてください。
プログラミングスクールを卒業してから就職するための3つの戦略

ここまで説明してきたことから、就職するための3つの戦略を考えました。
一つ一つを守ることで就職は確実に成功に近づきます。
プログラミングスクールの就職支援と並行して転職エージェントを利用する
先に、1人での就職活動はさけた方が良いことは書きました。
プログラミングスクールの就職支援と並行して、転職エージェントに相談することをオススメします。
転職エージェントの良いところは、複数の企業にまとめてエントリーでき、選考をスムーズに進めることができることです。
書類提出の代行や企業との日程調整など、選考に必要なことのほとんどを転職エージェントが行い、自分のキャリアに合った「受けるにふさわしい企業」を厳選して紹介してくれます。
つまり、転職エージェントを利用すると次々と企業を受けることができ、一人での就職活動よりもはるかに効率が良いです。
また、面接が上手くいかなかった場合、面接後に転職エージェントが企業に働きかけを行い、「面接の結果が逆転する」こともあります。
IT専門のおすすめを載せておきます。
Tech Stars Agent(1都3県が中心)
新たにポートフォリオを作ってみる
プログラミングスクールで作った、ポートフォリオ作成のノウハウを生かし、自分の力でシステムを開発してみましょう。
そのことで以下のことを企業に証明できます。
・システム開発の実務能力。
・自分から積極的に勉強する姿勢。
・企業の力になろうとしている熱意。
私の場合は、フォームからスケジュール表に対して予定を追加・更新・削除するシステムを作っていました。
データベースはACESS(リレーショナルデータベース)
以下図は実際に作ったシステムのポートフォリオです。

プログラミングスクールのカリキュラムに満足せずに、常に成長していこうという熱意は必ず伝わります。

どうしても就職が決まらなければ派遣などで実務経験を積む
プログラマーは実務経験を最重視していることは、繰り返し書いてきました。
サポートを受けても企業の状況などで、就職がなかなか決まらない人もいるでしょう。
解決策は、実務経験をつけるということを優先することです。
契約社員や派遣から実務経験を積んでみるのはどうでしょうか?
正社員に比べると条件は劣りますが、就職は圧倒的にしやすいです。
また、派遣や契約社員で働いた結果、企業側が手放したくないと思い、正社員登用してもらえることもあり得ます。
正社員で就職ができれば理想ですが、スクールで学んだことを生かして、
1年でも2年でも実務経験を積むという姿勢はマイナスにはなりません。
IT業界に関する情報は多くあります。
常に情報にアンテナを張り、「何としてでも実務経験を積む」という姿勢を持ちましょう。
リクナビ派遣などでも求人は多くあるので探してみてもいいと思います。



おわりに
プログラマーの就職で実務経験はたしかに大切です。
しかし、全てではありません。
事実、プログラミングスクールでは高い就職実績(90%以上)を誇っています。
プログラマーの経験がないからあきらめる必要はありません。
スクールのカリキュラムに満足せず、卒業後もスキルを高めるなど熱意があれば企業に想いは必ず伝わります。
日々、情報収集を怠らずにチャンスには飛びつく気持ちでいきましょう。
就職が成功することを強く祈っております。




