某個人スキルの売り買いサイトで相談を受けました。
3日ほどやり取りした末、私の方からお断りしました。
こういうサイトで仕事をするとき、受注側が押し込まれることが多いと思いますが…
今後の働き方を予想しながら、私なりに振り返ってみました。
相談内容とやり取り
Googleスプレッドシートにマクロを組み込んで、
通販サイトの商品の在庫があれば〇、なければ×を表示させたいというツール作成の依頼でした。
予算は3,000~5,000円以内にとのことでした。
1日メールのやり取りをして8,000円程度で進めることになりました。
5,000円は安すぎだったので、8,000円で提案してOKをもらえました。
そのあと、追加で要望が来たのですが、ここからが大変でした。
内容が分からないので、「画像を付けてこういうことですか?」と聞いてみると
「そんなことも分からないんですか?」と言わんばかりに上から目線でメールが来ました。
ここでモチベーションが下がりつつありました。
また、「簡単なので、やって下さい」とメールに何回か記載されていましたが、これもかなりモチベーションが下がりました。
「簡単なら自分でやればいいのに」と思っていました…
2日間で10往復程度メールをしましたが、結局何を言われているのかわかりませんでした…
最終的に「もっと優秀な方へ依頼してください」と依頼をお断りさせていただきました。
私の理解力が低いこともあり、お互いの時間が無駄になると思ったためです。
悪いのって発注側?受注側?
たぶん両方悪いのだと思います。
理解できないこちらも悪いのですが、ちゃんと説明しない発注側も悪いのでは?思っています。
本当はもう少し踏み込んで、お電話で確認する選択肢もありました。
ただ、受注額が安いので、そこまで労力をかける必要はないと判断しました。
また、今後、追加でお仕事を依頼いただく際に、何度もやりたいことを確認するのがつらいなぁと思ったのも理由です。
依頼額がもう少し高く5万円くらいであれば、電話などで認識をすり合わせようと思いましたが、8,000円だったのでやめておきました。
今後の個人スキルの売買が増えていく中で必要なこと
この先、ココナラ、タイムチケット、ランサーズのようなサイトでお仕事を依頼する、依頼されることは増えていくと思います。
副業解禁の流れが出てきているためです。
受注側、発注側がそれぞれどんな能力が必要になってくるか考えてみました。
受注側に必要なこと
①自分のスキルは何で、どこまでが限界なのかを知って提示する
相手側の期待が高くても、実際はそこまでできなければ依頼・案件は途中で終わってしまいます。
そうなると発注側も受注側も時間がとても無駄になります。
私も2日間のやり取りで10時間くらい無駄になったはずです。
そうならないためには、まずは自分自身でできること・できないことを把握することが必要かなと感じました。
そして、自分のスキルを発注側に分かってもらうこと。
プロフィールやメールのやり取り、打ち合わせなどを通して。
②本質的な課題を見つけて、提案できる能力
私のようにアラサーで一通り仕事ができるから、副業やこずかい稼ぎで仕事を受ける人は増えると思います。
個人スキルの売買で勝ち残るのは、理解力が高く発注側の要望の根底にあるものを引きただして解決できる能力がある人だと思います。
本質的な課題を理解して提案できれば、発注側はOKと言ってくれます。
今回の私の場合でもやり取りをしていて最終的に、1000件くらいの商品の在庫チェックができればOKでした。
追加の要望ももっと深堀していって、何が問題で、どうして欲しいのかを聞いておけば受注はできたのだろうと思います。
発注側に必要なこと
①買いたたき精神は捨てる
企業に依頼はできないけど安くできるのは個人スキル売買のメリットだと思います。
でもそこにあぐらをかいて、安く買いたたいてやろうと発注者は、仕事を受けてもらえない時代がそのうち来ると思います。
この先は副業で稼げる方が増えてくるはずです。
そうなると、モンスター発注者は依頼しても受けてもらえなくなるはずです。
駆け出しの実績がない方なら安くても受けてもらえるかもしれませんが…
②要望を業務知識がない人にも分かるように説明できる能力
私もネット通販やせどりに関してはそこそこ知識はあります。
でも、使っているエクセルの話を急にされても正直分かりません。
相手が分からない前提で、分かるように説明できる能力は今後必須になってくると思います。
今回の相談を例にすると、
「在庫チェックツール」と今使っている「損益計算エクセル」を合体したい
と追加要望が来ました。
正直合体して何ができればいいのかチンプンカンプンでした^^;
目的は何で、どうしたいかが明確に伝われば依頼はスムーズに進むと思います。
伝えるためには少々手間がかかっても、現状と変更後の比較イメージが分かる資料などは作るべきだと思います。
受注側も暇ではないので、イメージを作ってこれであってますか?と何度も聞くのは正直疲れますしね…
まとめ
個人スキルを使った副業は今後、どんどん増えていくと思います。
お仕事を依頼する側、受ける側お互いがウィンウィンになれば、仕事はスムーズに進みます。
そのためには、お互いがプロとして仕事のやり取りをすることが不可欠です。
互いに納得できる仕事ができるために、参考になればと思います。