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私は転職活動開始して最初の1カ月が経った頃、一通り面接に落ちて手持ちがなくなりました。
それ以降、「どんな仕事をしたいんだろう?」と迷いが生じました。
そして、エージェント経由の書類選考に通過した企業への志望理由が書けなくなりました。
その際、適当にやっていた自己分析を2週間弱かけて行いました。
その後、企業への応募を再開して、次の1カ月で内定が出たと思っています。
私の経験をもとに、自己分析をすべき理由とやった内容を紹介します。
私の転職活動概略
- ちょうど2カ月で内定をもらい転職活動は終了しました。
- 年収はおよそ80万円アップなので成功した方だと思います。
- 転職サイトのスカウトから内定が決まりました。
- 20代後半
- 前職は中小のIT会社勤務
転職活動を何から始めたら良いか分からない
転職活動でつまづき始めている
向いている職種に迷っている
そもそも自己分析とは?
自己分析とはこれまでの経験を整理して、能力・強み・弱みを見つけて、自分はどうなりたいかを理解することです。
転職活動での自己分析は、履歴書や職務経歴書といった応募書類を書くためだけの作業と思われがちです。転職時の自己分析のやり方より
確かに私もそう思っていたのですが、実際そうではありません。
自己分析しないまま内定をもらえることもあります。
ただ、私のように路頭に迷ったり、転職活動が長期化して諦めるなんてこともあり得ます。
せっかく思い立って転職活動をしているのに、時間だけが過ぎてもったいないですよね。
自己分析の4ステップとやるべき理由
私のやっていった自己分析は、大きく4つに分かれました。
自己分析をしておくと、自分が自信・納得感を持って転職活動ができるようになります。
自分に噓をついたり、何となくで転職が決まってしまうと、後々自分が損をするので転ばぬ先の杖としてやっておいた方が良いです。
軸決め
軸決めとは、転職する上で誰に何を言われても曲げない方向性のことです。
仕事内容、プライベートに関わることなど生活に絡んだすべてを考慮しておく方が良いです。
ここがハッキリしていれば、応募する求人はある程度絞れてくると思います。
大事なのは、「一般的にこう言われているから」ではなく、「自分が優先したいから」というものを軸に置きましょう。
やっておいた方が良い理由は、求人を探す時や、入社前に迷うことがなくなるからです。
求人を探す時にある程度、軸や方向性が決まっていなければ、応募しないという選択がすぐにできます。
でも、軸がない、またはブレブレだと目につく求人に応募してしまいます。
入社の判断を内定後にする時に変な迷いがなくなります。
私も最初の1カ月はこの状態に近かったです。
10社くらい応募して、面接の日程調整が忙しくなりました。
最終的に内定を1社からいただきましたが、「一人で黙々と仕事するのはなんか違うな」と思って辞退しました。
今思い出すと、面接準備で忙しい、面接の日程も詰まっている、内定を蹴ったことで時間がムダになるわと、もったいない転職活動をしていたなと思います。
キャリア棚卸
キャリア棚卸は社会人になってから行ってきた仕事を振り返って、書き出していくことです。
それぞれの仕事に対して、やりがいに感じたこと・不満だったこと・習得したスキルなどを書き起こして、整理していきます。
やっておいた方が良い理由は、職務履歴書の良し悪しが決まるからです。
一度時間を取って仕事の棚卸をすることで、経験を冷静に俯瞰して見ることができます。
意外と転職を決意したときは、目の前のことに精一杯で過去の経験には目がいっていないことが多いです。
私の場合、「そういえば、2年前に小さいけどシステム導入経験がある💡」と分かって職務経歴書に載せました。
すると面接のときに、「導入経験が1回でもある人は経験として大きいです」と評価いただきました。
アピールできるはずの経験を取りこぼさないためにも棚卸はしましょう。
棚卸結果の分析
分析はキャリアの棚卸で出てきた経験から共通点を見つけ出して整理することです。
例えば、やりがいに感じたことをいくつもの仕事から共通点を探すと、「毎回チームで目標達成するということがやりがいだ」と分かってきたりします。
またスキルなどであれば、並行して仕事をしてきたから、「タスク管理力がある」などです。
やっておいた方が良い理由は、自分の分析をして傾向を理解してないと中長期的に失敗するからです。
例えば、何となくトレンドに惑わされて、新しい技術のAIを開発する企業に転職したとします。
でもその人の傾向としては、チームの仕事が好きで、マネジメントの方が得意だった場合、途中で行き詰ったり、面白くなくなるということが起こりえます。
強みや特徴の言語化
特徴の言語化は、自分の強みやアピールポイントを言葉にして書いて行くことです。
ただ言語化していくのではなく、相手に伝わるように組み立てることが大切です。
以下の構成が良いと転職エージェントの方から教わりました。
- 結論
- 具体エピソード
- アピールor得たこと
やっておいた方が良い理由は、企業の応募をする時にどの強みや経験が生かせそうかを見ながら応募できます。
自分の経験や強みが生かせない企業はバッサリ切ることができるのです。
そのため、書類選考で落ちる可能性が下がります。
また順序立てて説明ができることは基本ではあるのですが、ある程度準備してないと話せないです…
ちゃんと説明できなければ、面接官は何を言っているか分からないです。
なので、面接を見据えて言語化をきれいにしておくことはメリットなのです。
私がやった自己分析の例
私がマジキャリさんやエージェントと相談をしながら、行った自己分析の例を紹介していきます。
実際に使ったエクセルなども交えて紹介していきます。
軸決め
上の説明では、会社の将来性、プライベート、仕事の内容、年収と分けていました。
私の場合は、以下のように分類して、書き出してみました。
横軸に転職で求めること、求めない(嫌なこと)ことの大きく2つ
縦軸に業務、収入、プライベートの3つに分類して書き出してみました。
その中から、絶対外せないものを選び、それを軸としました。
分類 | 転職に求めること | 優先度 |
業務 | ユーザと一緒に仕事をする | 絶対実現 |
要件定義~導入まで広くシステムに関わる | 絶対実現 | |
業務が俯瞰して見れる立ち位置 | ||
収入 | 年収が400万くらい(残業なしで) | |
残業は月に20時間程度 | ||
プライベート | 地元勤務(週末は友達と遊べびたい) | 絶対実現 |
通勤時間は40分程度でいけるところ |
分類 | 転職に求めない(嫌な)こと | 優先度 |
業務 | プログラマーで上流に関われない | 絶対実現 |
収入 | 成果報酬 | |
プライベート | 月間残業が40時間以上 | 絶対実現 |
結果的に出てきた軸はこうなりました。
- ユーザと一緒に仕事をするSE(絶対実現)
- 要件定義~導入まで広くシステムに関わる(絶対実現)
- プログラマーで上流に関われない(絶対嫌)
- 月間残業が40時間以上(絶対嫌)
キャリア棚卸
私は以下の順で棚卸をしていきました。
- ①これまで関わった案件や業務の一覧を作る(書き出す)
- ②期間の長い案件、印象に残った案件を選ぶ
- ③やりがい、反省、習得スキルなどをかき出す
③の際、@typeのキャリア棚卸シートを使いました。
ちなみに「STEP4~5」のシートだけ使いました。
ポイントは、より具体的に数字などを使って書き出すことです。
ここができていれば、面接でも上手くアピールできて内定に近づきます。
面接対策として自己PRや強みなどを組み立てるときに大切な材料になるからです。
一例ですが、私はこんな風に書いていました。
■所属
・プロジェクト名:販売管理システム導入
■在籍期間
・期間:2019年7月~2020年4月
■規模
・部署の人数:IT2人、調達3人、経理2人
・ミッション:カスタマイズ費なしで導入
・予算規模:月額5万以下
■職務内容
・役割:導入サポート、業務フロー整理、システム選定、導入、データ移行支援
■実績
・成果:カスタマイズ費なしで導入、月額4万円で導入達成
こんな風に具体的に数字を使ってミッションを達成したなどを書いておくとよいです。
@typeのページも参考に記入してみてください。
棚卸結果の分析
@typeのキャリア棚卸シートの「STEP4~5」のシートを使って書き出した内容から、共通するキーワードを赤字にしていきました。
例えば、白の所属~使用ツールのところで出てきたキーワードは要件定義、運用設計などでした。
黄色の姿勢~不満だったことに出てきたキーワードはスピード重視やコスト(売上)への意識でした。
そこから、導き出せた一貫している姿勢、強みはこんな感じでした。
実際の経験から導き出した結果なので、自信をもって言える強みです。
強みや特徴の言語化
キャリア棚卸と分析で出した内容をもとに、強みや自己PRのエピソードを言語化しました。
言語化する際は、面接を意識して伝わりやすいように以下を準備した方が良いです。
- 結論
- 具体エピソード
- アピールor得たこと
このタイミングで強みやPRを作るのは、早いと思うかもしれません。
でも、ある程度応募する企業の種類は決まっているはずなので作っておくとよいです。
また、企業によって、伝え方を少し変えるだけでもOKなので、無駄にはなりません。
私の作ったPRや苦労した経験の具体例を紹介します。
結論、具体エピソード、アピールor得たことで色分けをしています。
業務目的を理解した上でITとして対応ができることです。
売上管理システムの導入の際、前提はカスタマイズ費用なしでした。
ただ、ある項目がシステム上は500文字までしか入らないが、業務としては1000文字必要とユーザに言われました。
何のために1000文字必要か細かく確認すると、実際は300文字程度で収まることが分かり、不要な改修を避けられました。
業務目的を理解して対応することで、最適な運用方法や不要な開発コストを使わずに対応できる考えています。
業務効率化のAccess開発のヒアリングを行ったときに、業務が理解できず苦労しました。
情報システム部に入って1週間ほどで業務知識がなかったこともあり、
要件確認時にはユーザの説明を一度では理解できませんでした。
なので、1日に何度も社員やパートさんに業務内容を聞いて全体を理解をすることに努めました。
全体を理解することで、話の理解が早くなることを実感しました。
以降、新しい分野の相談や企画などの際は常に業務内容の全体感から抑えるようにしています。結果、対応のスピードや優先順位を上手くつけながら業務を回せるようになりました。
マイナスなことでもどう生かせているか?などをちゃんと伝えることで成長できる人だと思ってもらえると思います。
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