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コロナ禍の2021年、私は転職活動を2カ月して、内定をいただくことができました。
転職活動で質問の回答やエピソードを考えておくことは合否に直結します。
一例として、私がどんなふうに面接対策のエピソードを考えたか紹介します。
良かったら参考にしてください。
付け焼刃では、結局話が浅かったり、突っ込みどころが出てしまいます。
なので、私の紹介を1週間くらいはかけて準備してもらうと良いと思います。
私の転職活動概略
- ちょうど2カ月で内定をもらい転職活動は終了しました。
- 年収はおよそ80万円アップなので成功した方だと思います。
- 転職サイトのスカウトから内定が決まりました。
- 20代後半
- 前職は中小のIT会社勤務
転職面接でどんなことを話せば良いか分からない
面接で面接官に上手く話が伝わらない
面接を控えている
まずは自己分析・キャリア棚卸
面倒かもしれませんが、まずは自分について、理解をすることが必要です。
業務経験を積んできたか、どんな志向を持っているか、どんな仕事がやりがいに感じるか…
2,3日で良いので、やってみると自分のことが納得して理解できます。
また、理解していることで、この後作るエピソードに説得力が出るので面接でしっかり伝わるようになります。
自己分析については、こちらで紹介しています。
面接でよくある質問を調べておく
最初は10個程度でよいと思うので、よくある質問をピックアップしておきましょう。
業界によって聞かれる質問が変わることもあり得ると思います。
なので、オーソドックスな志望理由や自己PRはもちろんですが、業界特有の質問があればいくつかピックアップしておいた方が良いです。
ちなみに、私はこんな質問をピックアップしていました。
- 転職理由
- 苦労したこと
- 弱み
- 強み(あくまで主観的にどんな長所があると思うか)
- 失敗体験
- 成功体験
- 今後やりたいこと(5年後、10年後)
- 企業を選ぶ軸(基準)は?
- 希望年収(可能ならその年収の根拠)
中途採用・転職の面接でよく聞かれる100の質問などウェブサイトを参考にしてみてください。
自己分析を元に、質問に対してシンプルに言語化
次は、質問に対して具体的に回答やエピソードを作っていきます。
注意としては、基本的にシンプルに伝わるようにすることです。
面接は時間が限られているので、話が長かったりすると良さが伝わらず、不採用になってしまいます。
以下の順に作っていくと伝わりやすくて良いでしょう。
- 結論を一言
- 具体エピソード
- アピール・改善内容・得たこと・入社後どう生きるか
自己PRの回答例
「結論を一言」、「具体エピソード」、「アピール・改善内容・得たこと・入社後どう生きるか」で色分けをしています。
業務目的を理解した上でITとして対応ができることです。
売上管理システムの導入の際、前提はカスタマイズ費用なしでした。
ただ、ある項目がシステム上は500文字までしか入らないが、業務としては1000文字必要とユーザに言われました。
何のために1000文字必要か細かく確認すると、実際は300文字程度で収まることが分かり、不要な改修を避けられました。
業務目的を理解して対応することで、最適な運用方法や不要な開発コストを使わずに対応できる考えています。
入社後どう生きるかをしっかり最後に話すと、会社側もこれなら取ろうかなと思ってもらえるかもしれません。
苦労したことの回答例
業務効率化のAccess開発のヒアリングを行ったときに、業務が理解できず苦労しました。
情報システム部に入って1週間ほどで業務知識がなかったこともあり、
要件確認時にはユーザの説明を一度では理解できませんでした。
なので、1日に何度も社員やパートさんに業務内容を聞いて全体を理解をすることに努めました。
全体を理解することで、話の理解が早くなることを実感しました。
以降、新しい分野の相談や企画などの際は常に業務内容の全体感から抑えるようにしています。結果、対応のスピードや優先順位を上手くつけながら業務を回せるようになりました。
マイナスなことでもどう生かせているか?などをちゃんと伝えることで成長できる人だと思ってもらえると思います。
失敗体験の回答例
失敗体験は、なぜ失敗したかを分析できている必要があります。
失敗によって得た経験を次に生かし同じことを繰り返さないためにも、的確な分析は欠かせません。これはビジネスシーンではとても重要なスキルです。
なので、以下の原因も追加して色分けで書いています。
「結論を一言」、「失敗エピソード」、「原因」「アピール・改善内容・得たこと・入社後どう生きるか」で色分けをしています。
システム保守担当に約1人月程度の無駄な見積もりや工数を使わせてしまったことです。
新システムを導入するときのことです。
ただ、私はシステム保守会社にデータ抽出機能の開発見積りとサンプル作成の依頼をしてしまった。
本当は既存システムから出力ファイルを週に2回新システムに手で取込むだけで良かった。
原因としては、システム導入と業務の目的をユーザから聞き出せなかったことです。
また、データ取込みはシステムが必要と思い込んで、手作業という選択肢を外していたことです。
それ以降は、業務の全体感、目的、やってほしいことを自分の中で明確に理解したうえで
システムでの解決にこだわらず、スモールスタートの可能性がないか、手運用でもできる可能性がないかということを意識しながら、ヒアリングするようにしています。
大枠を頭の中に入れておく(暗記しない)
暗記すると、感情や熱意が伝わりづらいので、感情を入れて話せる程度に覚えておく方が良いです。
淡々と暗記を話すよりも、ゆっくりで良いので熱意を持って話すと面接官にも伝わりやすいです。
また、あえてゆっくり話すことで、自分のゆっくりしたペースで会話をすることができます。
通勤の途中やお風呂の中などでもいいので、どんな話を伝えたいかをざっくり思い出すように練習しておくレベルで良いでしょう。
面接後はブラッシュアップ
面接に一回行けば、上手くいかないことも多いはずなので、振り返りをした方が良いです。
上手くいかなくても通過することもあり得るので、次の他社面接でも、2次、3次、最終面接にも生かせます。
面接で上手くいかないと思う原因はいろいろだと思いますが、大抵は以下の3つかと思います。
- そもそもうまく話せなかった
- 質問を掘り下げられて答えに詰まった
- 想定外の質問で答えに詰まった
緊張でうまく話せなかった
この場合は、もう少し内容を頭に入れておきましょう。
緊張していたとしても、頭に入れておけばある程度は話せるはずです。
また、場数を踏んで慣れることも必要なので第一志望でなくても、興味がある会社は受けてみると良いです。
質問を掘り下げられて答えに詰まった
掘り下げられて詰まった場合は、単純に考えが深く及んでいないことが多いです。
何も考えてないとか、頭が悪いからとかではありません。
答えられなかった質問に自分の答えを考えたり、何でそう思うか?を繰り返してブラッシュアップさせればOKです。
想定外の質問で答えに詰まった
この場合も、単純に考えが及んでいないだけです。
失敗の都度、面接後に質問の答えを考えておけば問題ありません。
ただし、変化球の質問が来て答えに詰まることもあります。
WEBに載っている質問をある程度見ておく方が良いですが、そこまで時間はかけなくてもOKだと思います。
参考:【深堀り質問対策】面接の変化球な質問8つを知っておこう!
そういう会社は、敢えて想定していないことが起きたらどうするかを見ています。
まずは友達との会話のように、緊張せずありのまま答えましょう。
すぐに答えられないなら「少し時間を下さい」と言って考える時間をとって落ち着いた方が良いです。
それで落とされれば、たまたま企業と合わなかっただけなので気にしてはいけません。
まとめ
面接の対策はちゃんと準備出来ることが多いです。
なので、1週間くらいは時間をとって準備すると、面接の一つ一つがより面接官も、求職者側も濃いものになります。
当然、準備できないこともありますが、その後はちゃんと振り返って考えることで、より自分の転職や働くことに対する考えが整理されます。
同じ質問が2度と出ないかもしれません。
ただし、自分の中で整理がつくことで、他の回答に深みがでるので、ぜひ毎回面接後は振り返りをしてみて下さい。