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文系SE 初めての転職活動

社内SEに転職後、退職した経験から分かった 社内SEに向いている人

転職活動記の目次ページはこちらです。

 

1年半で退職してしまいましたが、私は中小SIerから社内SEへ転職しました。

大企業、中小企業どちらも向いている人は広く同じです。

自分の経験から会社の規模別に社内SEの転職に向いている人がどんな人か深掘って紹介していきます。

社内SEを目指す際は、専門転職エージェントの社内SE転職ナビがおすすめです。

私の転職活動概略

  • ちょうど2カ月で内定をもらい転職活動は終了しました。
  • 年収はおよそ80万円アップなので成功した方だと思います。
  • 転職サイトのスカウトから内定が決まりました。
  • 20代後半
  • 前職は中小のIT会社勤務
こんな人におすすめ

社内SEに興味がある

社内SEの求人に応募している

転職を考えている

Table of Contents

全ての社内SE転職が難しいわけではない

DXの流れを受けて、IT企業だけでなく、社内SEも需要は高いのが流れです。

では、社内SEの転職が難しいと言われる理由は何なのでしょうか。

難しいと言われる理由は倍率

企業と求職者の需要と供給が合っていないことが大きいです。

たいていの場合、社内SEの採用枠は1人か多くても2人です。

また、社内SE志望の人は有名企業へ行きたい、年収アップが多くの目的です。

そのため、大企業に応募が集中してしまい倍率が高くなってしまいます。

ここが難しいと言われる理由だと思います。

また、ベンダーではなく、事業会社に入社することになるため、以下のような能力が必要です。

そのため、求められるスキルの幅が広めになります。

  • ある程度の事業会社・業界の業務知識
  • 自社内の人間とのコミュニケーションスキル
  • 案件で開発よりも周辺的なタスク
  • 他部門との折衝・業務調整スキル

社内SEが足りず採用されやすい会社も多い

会社によっては社内SEが1人か2人だけなことも多いです。

俗にいう、一人情シスです。

そのため、人が欲しくて仕方ないという状態の会社も意外とあります。

社内SEが勝ち組と言われたりもしますが、そんなことはありません。

実際、私のいた会社も上場企業のメーカーではありましたが、社内SEの人数は全く足りていませんでした。

そのため、1人の負荷が高くかなり残業も多かったです。

社内SEの仕事内容

社内システムの開発

メインは社内システムの開発に携わる事です。

基幹システムの改修要望を受けて、要件定義、開発、テストなどを進めていきます。

会社によっては自社で内製化して開発をしています。

ただ、人数が少ない会社はすべて外部に委託しているためベンダーコントロールや、インフラ周りなどの整備なども重要な仕事になります。

社内へのシステム導入

DXの流れを受けて、業務の効率化や紙、エクセルベースの運用を脱却する動きが増えています。

そのため、業務フローの整理、ベンダー・パッケージ選定、効果試算、受入テストなどを行っていくこともあります。

社内システムの運用・保守

こちらも自社で内製化しているかに寄りますが、自分たちで運用・保守をします。

または、外部ベンダーを使いながらサーバの監視をしたりして、安定稼働を維持します。

社内全般のヘルプデスク

システムに関わるところもそうですが、PCやプリンター、ネットワーク機器、テレビ会議のアプリなどに関しても問い合わせが発生します。

テレワークが普及しているようにも感じますが、Zoomの使い方が分からないといった社内システム以外の問合せもたまにあります。

トラブル対応

長い間使っているシステムも多いため、思いもよらないところでサーバに負荷がかかることもあります。

私の知っている顧客で通販をしている企業は通販サイトが停止したり、

物流倉庫の会社でネットワークが停止して、メールも受取れないなどといった障害も起こっていました。

傍から見ているだけなら、大変そうとしか思いませんが、対応している当人は必至です。

数千万~億単位の影響が起こり得るためです。

注文が取れず、売上の機会損失になったり、

荷物の入荷・出荷ができずにパート社員が何もできずにコストの損失を起こしたということになるためです。

そういったときに、原因調査と再発防止の検討も急務で発生することがあり得ます。

社内SEのメリット

上流でユーザの近くで仕事ができる

開発をするベンダー側にいると、ユーザの声を聞きながらシステムに関わることは少ないと思います。

SIerで上流の経験ができるのは中堅以降かベテランになってからという会社も多いです。

直接ユーザと打ち合わせや会話をしながら、システム開発をしたりベンダーに開発を依頼することになります。

また、ベンダーを使う側の立場になるので、ユーザとベンダーの間に立ってPL、PMを経験することもできます。

私も小さい案件は2カ月、大きめのもので8カ月程度の規模の案件でPLをしていました。

調整事が多いですが、やりがいはありました。

経営目線でシステムに携われる

開発の際は、数百万程度の案件でも社内の稟議申請を出して承認をもらうというプロセスを経て開発がスタートします。

そのため、稟議が明らかに通らないような無駄な開発やシステム導入の場合は説明を求められることもたまにあります。

開発をしてもらう立場になるため、どれくらいの費用対効果があるのか、コストがかかるのかという経営側の視点が必要になります。

私もシステム導入時は、以下のような試算をして稟議を出していました。

  • 運用コストが年間600万円約削減できる
  • システム導入の初期投資で900万かかる
  • 保守費用は年間100万かかる
  • そのため、2年でペイするため導入価値がある

また、改修要望も開発前に効果試算をして、開発後に効果検証で時短の効果はどれくらい出ているかなどを過去、現在のデータ抽出で検証したりしていました。

事業に特化した専門知識、スキルが着く

会社の事業に特化した仕事になります。

そのため、専門知識やスキルは増えていきます。

業界の流れや、法律、どんな業務で会社が回っているがなどが詳しくなります。

倉庫の社内SEになれば、倉庫業務や物流の知識に特化していくというようなイメージです。

色んな人に頼られる

事業会社でSEをしていると、ITに詳しい人が限られてきます。

そのため、PC、エクセルの使い方の質問に始まり、システムの相談などいろんな問合せが発生します。

また、会社の業務を俯瞰して理解できているので、どの部門よりも色んな業務が見えています。

広く客観的に見えているため、他部署のことを聞かれることも多いです。

例えば、販売部門の方が経理、会計に関する問合せを社内SEにしてくる、

経理の方が、生産部門の業務について質問をしてくるなどと言ったことも多いです。

社内SEのデメリット

ITに疎い会社の場合、IT部門は評価されにくい

システム投資の必要性などが分かっていない、

またはSEの必要性が分かっていない会社のSEは評価されにくいです。

人件費やシステムの維持費、改修費が異常に高いようにしか見えず、コスト部門と見られることも多いです。

ある程度給料はもらえますが、「なんか忙しそう」くらいにしか思われないこともよくあります。

またそういった会社では、重要性、大変さが分からないため「来週までにこの開発できる?」とか、

見たこともない「スプレッドシートやエクセルマクロが動かない」といった問合せが来たりします。

新しい技術、スキルが身に付かない可能性がある

開発に関われない企業もたまにあります。

開発は外部に委託して、自社ではベンダーコントロールをしているタイプの会社です。

また、人数が少ない会社で新しい技術的に携われないこともありえます。

定常的に発生するヘルプデスクや小さな改修案件、マスタ登録などで1日が終わってしまうためです。

私が対応していた仕事の例

その他は、Wi-Fi不良時対応、社内行事のPC準備などなど…

このまま忙しい中で定常的な仕事をしていても、成長が止まると考えて転職を考えていました。

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システムor人為的トラブルで休日対応もある

役職や社内SEの人数にも寄りますが、休日にサーバに負荷がかかったりすると、たまに電話が鳴ることもあります。

対応を外部ベンダーに委託していれば、調査してもらい、社内SEは業務の影響範囲調査などが仕事になります。

ただ、自社管理のシステムだったり、ベンダーではなく社内SEにしか対応できない内容だと、確実に休日の片方はなくなります。

システムのバグが起因してトラブルになることもあります。

しかし、人為的な操作ミスが起因して至急データを修正したいといったこともたまに起こります。

頻繁に起こることはありませんが、知っておくべき内容です。

辺鄙な場所にある会社も少なくない

駅の近くなど都会にある事業会社であれば、特に気にしなくて大丈夫です。

ただ、立地が少し悪い会社も少なくありません。

私が社内SEをしていた時に、内定を辞退された理由が立地が悪く通勤が大変だからという意見もありました。

確かに、老舗メーカー、工場、倉庫などは町から外れたところにあるイメージです。

テレワークが進んでいますが、古い会社は出社して現場に来て欲しいという意見が多いのも事実です。

テレワークの理解や立地が理由で人材を確保できない企業が多い印象はあります。

会社によって社内SEの向き不向きがある

大企業では人数が多いため、ある程度担当が分けられています。

なので、より専門技術や専門の業務担当になることができます。

中小企業では人数が少ないため、多くのことを一人で経験できます。

スキルは短期間でアップしていくことも多いです。

大企業のように担当範囲が分けられていると物足りないと感じる人もいるでしょう。

中小企業のようにカバー範囲が広いと専門性を高めたい人には、苦痛に感じることもあると思います。

どちらが良い悪いはありませんが、その人に合う、合わないはあり得ます。

大企業(社内SEが多い)に向いている人

大企業は会社の中である程度人数が揃っており、1人2人など採用枠が少ないです。

少数精鋭のため、求められるレベルやスキルは高めです。

なので、一概には言えませんが、30代以降あたりから大企業の社内SEへ転職を目指すのがおすすめです。

経営目線が楽しめる人

システム開発は事業会社からすれば、会社を成長させるための投資です。

そのため、生産性UP、販路拡大など開発には目的があることを理解していないといけません。

「何のための要望なのか」ということを確認して、時には「別のやり方の方が良い」と提案をすることも必要になります。

こういった、費用対効果を意識した仕事が楽しめる人は向いていると思います。

コミュニケーションスキルが高い

社内SEは仕事で会話をする相手が多く、それぞれと連携が必要になります。

社内では上司、部門長、部門担当者など。

社外ではベンダー、他社のシステム担当者、他社の業務担当者など。

社内でも立場が違う人間が相手になるため、システム視点だけの話では理解してもらえないシチュエーションも多いです。

そのため、コミュニケーションスキルが必要になります。

要件定義~リリースまでPJ全体に関わりたい人

社内SEはユーザ部門から要望を受ける立場です。

システム改修、システム導入などでは、最初の要件定義からリリース、運用、効果検証などすべてに関わることができます。

特に大企業は大きいプロジェクトで要件定義~最後まで関われる機会もあります。

通常のSIerでは最初から最後まで経験できることは少ないと思います。

※開発はシステムを内製化していれば可能ですが、違う場合はベンダーが開発を行います。

こういった、最初から一気通貫で経験をして行けることに魅力を感じる人には向いています。

中小企業(社内SEが少ない)に向いている人

求められるスキル・レベルはやや低く幅広いことが多いです。

攻めのシステム投資と言うよりは、システム維持や保守、ヘルプデスクの比重が高めになるためです。

ただし、中小企業は社内SEの人数が少ないため、カバー範囲が広いことが求められます。

アプリ、ネットワーク、サーバなど幅広い学習意欲・興味がある

人数が少ない会社ではカバー範囲が広くないといけません。

人数が少ない中でサーバは何もできない状態では、採用側も避けがちです。

アプリ、サーバ、インフラ周りなどどこかをよく知っている、

または、広く浅く知っているor勉強していく意欲が必要になります。

ITリテラシーの低い人でも相手に合わせて会話できる

ITに疎い人とも親身に話を聞ける、相手に分かるように言葉を選んで話せる方は向いていると思います。

特に中小の会社はITのことがからっきしと言う方が多いです。

システム、PCなどITリテラシーの低い人が多いことがよくあります。

特に年代が上の方が多い会社では会話が通じないこともあるので、上手く話を合わせていける人が良いです。

小さなことでも頼ってもらうのが好きな人

毎回小さなことでも聞かれることが多いです。

「それくらい分かってほしい」と思うようなこともいっぱいあります。

集中して1つのことに取り組むことはしづらい環境ではありますが、小さなことでもとても感謝してもらえます。

そういった頼りにしてもらうことがやりがいでもあります。

なんでも屋さんのような動きが苦にならない人は、社内SEに向いている一つの特徴です。

社内SEの求人選びをする時のチェックポイント

社内SEの求人を見極める際に、気を付けた方が良いチェックポイントを紹介します。

部署の人数は何名か

色んな業務を1人でこなしてカバー範囲を大きくしたい方は、人数が1人~3人程度の会社でも良いと思います。

担当や組織がしっかりしている会社で働きたいのであれば、5名以上人数がいる会社を選んだ方が良いと思います。

ヘルプデスク業務の量(マスタ管理、PCキッティングetc)

社内SEはシステムが分かるという理由で、多岐にわたる業務を行うことがあります。

マスタ管理なども社内SEが行う会社はあります。

PCのキッティングなどルーティン的な仕事もどれくらいあるかは見ておきたいです。

ヘルプデスクの業務が多い場合、もし将来転職したいと思ったときにスキルが限られてくるためです。

カバー範囲はインフラ・アプリ・両方のどれになるか

インフラ周りは完全に外部に委託していたり、自社内で行っていたりと会社によって様々です。

自分のしたいこと、スキルと合わせて、どの領域が業務になってくるかは確認しておいた方が良いです。

開発に関われるか、ベンダーコントロールメインか

開発を内製化している会社であれば、SIerの開発経験は活きます。

逆に外部ベンダーに委託している場合、プロジェクトマネジメントスキルが必要になります。

入社後のミスマッチや、書類選考で落ちてしまって、不要に落ち込まないためにも確認しておくべきです。

まとめ:自分のスキル・キャリアプランと合わせて転職を目指すべき

※社内SEのカバーする範囲を説明した図があったので引用させていただきました。

これでも足りていませんが、こうやって見ると、社内SEのカバー範囲は広いです。

社内SEの転職は自分のスキル・志向が会社と合っていれば、内定をもらうことは可能です。

ただ、スキルや知識が限定的になることも確かです。

なので、若いうちからずっと社内SEでやり続けるのが退屈になってしまう人もいるかもしれません。

その会社でしか通用しないスキルになってしまう可能性も意識はしておくべきです。

社内SEとして、上流から経験して転職をするのも一つです。

大企業、中小企業の社内SEであえて分けてみました。

しかし、どちらも大企業、中小企業の社内SEに必要なポイントなので、決めてつけて転職活動をしないことをお勧めします。

社内SEを目指す際は、専門転職エージェントの社内SE転職ナビがおすすめです。

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・社内SEに転職するのは難しいですか?

https://jobchange.jp/contents/useful/faq_se/difficult

・社内SEが「人気・勝ち組の職種」と呼ばれる7つの理由

https://career.levtech.jp/guide/knowhow/article/331/

・【最強】社内SEは楽すぎる4つの理由【注意:楽なのは会社による】

https://ses-beginner.com/shanaise-easy/

・社内SEの仕事内容は?必要なスキル、役立つ資格も解説

https://career.levtech.jp/guide/knowhow/article/100/

・社内SEのメリット・デメリット – 院内SEも含めて解説

https://career.levtech.jp/guide/knowhow/article/332/

・社内SEの「仕事内容」と「上手なキャリアの築き方」

https://www.axc.ne.jp/media/careertips/internalseworks

・社内SEの採用は至難の業

https://media.kaetec.jp/228/

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