私は男兄弟です。
と言うか、一卵性の双子です。
思春期(中学~高校)時代にありがちで、興味深いことを紹介します。
※私の実体験ではありますが、全ての双子に当てはまるかは分かりません。
無駄に常に牽制し合う
私と兄弟は特に意味もなく互いにけん制し合っていました。
傍から見れば、どうでも良いかもしれませんが、私たちは己の存在を表現しようと必死です。
牽制事例
①友達の多さに関する事例
兄:「俺の方が友達が多い」
と言えば、
弟:「俺の方が少ない分付き合いが深い」
となります。
②テスト結果に関する事例
弟:「テストの点は俺の方が良い」
と言えば、
兄:「前回は俺の方が余裕で上だった」
と言います。
③身体的なののしりあいの事例
声変わりのタイミングが遅い兄に対して
弟:「おい、ソプラノ男」
とケンかを吹っ掛ければ、
500gほど重いもう弟に向かって
兄:「黙れ、デブ」
そして、結構ガチでヤバイ雰囲気になります。
今思うこと。
声ってそこまで変わらない…
体重500g差って、体育の授業前後で変わりますやん…
牽制の理由
思春期なので、誰でもピリピリする時期です。
その時期と重なって、自分はコイツには負けていない、なめられたくないという気持ちが強くなります。
なので、兄弟より劣っていることを認めたくないのです。
また、確実に劣っている場合、全く関係ないことを引き合いに出して「俺の方が上だ」ということを表現しようとします。
結果、バトルをするのではなく、牽制をするのです。
猫のメンチの切り合いは微笑ましく見えますが…
今思うと、中学生男子二人のいがみ合いなんて見てると鬱陶しいだけですよね。
当時のお友達、親戚、両親には本当に迷惑だったと思います。
近くに双子がいて、牽制し合っていたら、見守ってあげて下さい。
周囲にとってはどうでも良くても、二人には譲れない戦いがあるのです。
悪事を働くときは息が合う(テレパシー?)
私は双子同士のテレパシーはないと思っています。
どちらかと言うと、非科学的なことは信じないからです。
でも、悪事を働くときは協力できて、最低限の言葉で意思疎通ができます。
そんな時は、「これってもしやテレパシーなのか?」と思うこともありました。
悪事で息が合う事例
取り上げられたテレビゲームを隠れてする
兄弟げんかで怒られて、テレビゲームを取り上げられることがありました。
※何度も(笑)
隠し場所を見つけたので、ゲームしたかったのですが、母親は夕方になると帰宅します。
バレると大ごとです。
なので、私たちは母親がスクーターで帰ってくるかを交代で見張っていたのです。
雨の日も、寒い冬の日も窓を半開きにして、スクーターの音が聞こえれば片付けの合図を送っていました。
寒いのを画面してまでよく二人で協力しながらゲームを隠れてやっていたなと思います。
学校の帰り道のショートカット
私の小学校は門が北と南に二つありましたが、北側の門は朝の登校時刻を過ぎると閉まります。
南門から下校する必要があります。
でも、北門から家までは、徒歩5分ですが、南門から家までは徒歩20分ほどと結構遠回りになります。
あるとき、休み時間に北門付近で遊んでいると、学校のフェンスが裂けていて小学生なら通れるサイズの穴が開いていました。
帰宅後、私たち兄弟は作戦会議をしました。
翌日の下校時刻、二人で誰もいない状態の時にフェンスの穴からすり抜けてショートカットで帰ろうとしました。
私は後から穴から出る担当で、フェンスの穴の近くにある木の裏に隠れて見張り役でした。
が、何故か北門に先生が現れました。
穴を抜け切る前にバレそうだったのですが、「戻れ」と声を出すと先に見つかってしまいそうでした。
なので、目くばせだけで「戻れ!」と伝えました。
そして、何とか穴のことはバレず、「木登り練習中です」とごまかしました。
あの時、声を出さずによく通じたのはテレパシーかなと一瞬感じました。
自分と兄弟を比べてしまう
私はどちらかと言うと、勉強は兄よりできました。
ちょっと英語が得意だったので、高校では英語に力を入れている学校へ行きました。
大学も国際系の学部に入学して、1年ほど留学もしました。
なので、TOEICのことなんかもいっちょ前に語ったりしています。
兄弟は勉強ができないわけではなかったですが、大学受験はあまりうまく行きませんでした。
大学入学後、私はバイト代を貯めたり、勉強して留学に行っていました。
大学当時の私は全く気づきませんでしたが、兄は私と自分を比べて劣等感のようなものを感じていたようです。
それが分かったのが、大学4年の就活の時です。
兄は大学4年の12月まで就活していました。
私は家にいて、兄はバイトに出ていました。
その時に、行きたがっていた会社から封筒が届きました。
Lineを送ると、休憩中だったようで封筒の中身が内定通知か確認してほしいと言われました。
結果、内定の通知だったのでLineで連絡しました。
その後「私がいたから、張り合って就活や色んな事を頑張れた」と返信が来ました。
私はちょっと意味が分からず冷めた返事をしました。
その時のやり取りがこちらです。
「なんじゃこりゃ」と思わずスクリーンショットを撮りました。
こんな感じで、兄弟のうち片方が上手くいかないと、自分と比べてしまうのです。
色んな所で自分と比べて落ち込んでしまうと、どんどん自信を失くしてしまうことだってあると思います。
そういう意味では、兄弟とは色々と大変なものなのです。
もう6年前のLineを見返して思いますが、かなり私の返事は素っ気ないですね…(笑)
周囲に兄弟と比べられる
芸人の尼神インター誠子さんの姉妹はとても美人ですよね。
比べられてしまい、辛い思いもされているでしょう。
私たち一卵性双生児は見た目を比べられることはありません。
だって見た目はほぼ一緒ですからね(笑)
となると、比べられるのは性格や立ち振る舞いなどの内面です。
これが結構辛いのです。
中学時代、私は周囲の友達とはうまくやっていました。
まぁ愛想よく振舞っていただけなのですが。
兄はというと、少しピリピリしたりと近づきにくい雰囲気でした。
いつもキレているような感じでした。
中学の登校時に友達が私に「お前は話しやすいけど、兄弟はめんどくさいよな」と会話をしていました。
内面を比べられてしまっていることをタイミング悪く兄は聞いてしまいました。
その時は相当ショックだったのでしょう。
その日から一ヵ月くらいはほとんど友達と口を利かなくなりました。
やはり内面を比べられて悪く言われるのは、ダメージは大きいです。
兄弟は一歩間違えれば、不登校になりかねませんでした。
周囲の友人やご両親の方は、上手く関係が行くようサポートをしてあげて下さい。
まとめ
一卵性の双子間で起こる問題ごとは基本的には「こいつには負けたくない」という競争心からです。
周囲の人たちもそれを分かってあげたうえで、上手く付き合ってあげて下さい。
双子両方を知っている場合は、何かを協力してやってもらうようにできれば、想像以上の成果でやり遂げてくれるかもしれません。
兄弟は一緒にいる時間が長いので、息が合うのは悪事をするときだけではないはずです^^
あとがき
タイトルは「一卵性双生児の思春期にありがちなこと」と一見笑えるような内容が出てきそうですが、後半は意外と真面目な話を紹介しました。
私自身も、面白い話を紹介しようと思っていましたが、気づくとこんな内容に…
思い返すと一卵性の双子ならではの経験をたくさんしています。
双子に関する情報をもっと発信していこうと思います。