3回目の転職で、年収が約200万上がる見込みになりました。
数字だけ見ると、なかなか景気のいい話に見えると思います。
ただ、手放しで喜べる話でもないんですよね。
なぜ上がったのか、そして上がった中身がどうなっているのかを正直に書いていきます。
年収を下げてでも転職するか迷っている人
年収交渉が苦手な人
年収だけで転職先を選ぼうとしている人
約200万上がる ただし振れ幅込み
まず前提から書いておきます。
約200万というのは、残業代の振れ幅を含めたマックスの数字です。
残業が少なければ、当然そこまでは上がりません。
つまり、たくさん働いたときに一番大きく見える金額ということですね。
正直、素直には喜べなかった
提示をもらったときは、もちろん嬉しかったです。
ただ同時に、「残業が多いと困るな」とも思いました。
私は前職で残業が半年平均60時間まで行って、体調を崩して辞めています。
なので、残業込みで年収が伸びる構造は素直に喜べないんですよね。
上がり幅が大きい会社には、たいてい理由があります。
そこを見ずに金額だけ見ると、たぶん後で困ります。
求人票に書いてある年収も、たいていは残業代込みの幅で書かれています。
「年収◯◯万〜◯◯万」の下限と上限が離れている会社は、そこを一度聞いたほうがいいです。
私も面接では、残業が何時間くらいの想定なのかを必ず確認していました。
そもそも前回は、年収を下げて入っていた


ここが今回のいちばん大事なところです。
実は今の会社には、前職より30万ほど年収を下げて入社しています。
表向きの理由は「PM・コンサル案件への近道」
求人の内容は、PMやコンサル寄りの案件でした。
ただし「最初は開発の案件から入ってもらう」という条件付きです。
当時の私は、社会人10年目で開発の経験が1年ほどしかありませんでした。
作る側を知らないまま指示を出す立場になるのは、さすがに怖かったんですよね。
なので、多少下がってでも入る価値はあると判断しました。
これも嘘ではありません。
ただ、本当の理由はお金が減るのが怖かったから
正直に書くと、もう一つ理由があります。
私は前職を辞めてから次の就職まで、3か月ほど空いていました。
しかもその期間、東南アジアをバックパッカーしながら転職活動をしていました。
旅そのものは最高でしたし、心身の回復という目的も達成できています。
ただ、当然ながら収入はゼロで、貯金だけが減っていきます。
帰国が近づくにつれて、だんだん残高のほうが気になり始めました。
これが思っていた以上にメンタルに来るんですよね。
お金が減っていくのが、単純に怖かったんですよね。
だから、少し焦って決めた部分は確実にあります。
それでも、上昇率は調べていた
とはいえ、何も考えていなかったわけではありません。
入る前に調べて、年収の上昇率が高い会社だということは分かっていました。
なので、一時的に下がっても問題ないだろうと判断しました。
結果としては、3年で前職の給料を超えました。
この判断自体は間違っていなかったと思っています。
焦って決めたことを、今はどう思っているか


結論から言うと、判断としては間違いではなかったです。
ただ、収穫はそこではありませんでした。
初めて無職の状態に直面して、あっさり焦ってしまう。
これは自分の弱さだと思います。
でも、それが自分だと分かったことのほうが、あとから効いてきました。
次に無職の期間を作るなら、貯金がいくらまで減ったら妥協するのかを先に決めておきます。
決めていないと、そのときの気分で判断してしまうんですよね。
焦りは「金額」ではなく「減っていく感覚」から来る
おもしろいのは、残高そのものはまだ余裕があったことです。
生活できなくなる水準には、まったく届いていませんでした。
それでも焦ったのは、毎月確実に減っていくという事実のほうがしんどかったからです。
働いていれば増えるものが、減り続ける。
この向きが変わるだけで、判断はけっこう鈍ります。
上がった理由は2つある


①現場の評価が積み上がった
1つ目は、単純に評価です。
客先からの評価が良く、営業が単価を上げてもらう交渉をしてくれました。
社内の評価面談でも、月給を上げてもらっています。
3年で前職を超えたのは、この積み上げの結果です。
逆に言うと、入ってすぐ上がったわけではないです。
1年目はほぼ動かず、2年目から少しずつという感じでした。
評価が上がった理由は、なんとなく分かっています。
納期が厳しい中で開発を回したことと、上流の工程まで任せてもらえるようになったことです。
SESは多重構造なので、単価と給料の関係はかなり分かりやすいんですよね。
単価が上がれば、そのぶん給料に返ってきます。
②そもそもスタートが低かった
2つ目は、あまり格好よくない理由です。
下げて入ったぶん、伸びしろがあっただけとも言えます。
200万という数字のうち、けっこうな部分は「元に戻した」に近いんですよね。
ここを書かずに「200万アップ」だけ言うと、さすがに盛りすぎだと思います。
年収交渉は下手だった


選考の途中で、採用担当の方から希望年収を聞かれました。
私は、今の年収に想定される残業代を足した金額を答えています。
そうしたら、電話口でこう言われました。
「謙虚ですね」
その場は褒め言葉として受け取りました。
ただ、あとから考えると単純に低く言いすぎていただけです。
自分を低く見積もる癖がある
根拠を持って答えたこと自体は、間違っていないと思います。
問題は、根拠にしたものが「今の自分の年収」だけだったことです。
本当は、他にも根拠にできるものがありました。
- 任される役割の範囲
- その職種の市場相場
- 選考の中でもらっている評価
- これまでの業務改善の実績
次に聞かれるときは、せめて相場くらいは調べてから答えようと思います。
ちなみに、高く言って落とされたという話はあまり聞きません。
根拠さえ言えれば、そこで選考が終わることは少ないはずです。
いちばん嬉しかったのは、年収の話ではなかった


転職が決まったあと、お世話になった人たちに報告しました。
最初の会社の先輩や、昔の現場で一緒だったお客さんです。
そこでこう言ってもらえました。
「さすがやん」
「自分の実力のおかげ、頑張ったおかげやね」
正直、金額よりこっちのほうが嬉しかったです。
10年間なにをやってきたかを知っている人に言われるのは、やっぱり違うんですよね。
数字は、後から見ればただの数字でしかありません。
でも「あいつなら行けるやろ」と思ってもらえていたことのほうは、たぶんずっと覚えています。
転職先が決まったら、お世話になった人に報告しておくのはおすすめです。
まとめ:年収は結果であって、選ぶ基準ではなくなった


1回目の転職は、はっきり年収が動機でした。
今回はほとんど見ていません。
見ていたのは、そこでどんな経験ができるかだけです。
結果として上がりましたが、狙って上げたわけではないんですよね。
伸び率とできる経験が次に生きて、それが年収に反映される。
今はそういう順番だと思っています。
なので、一時的に下げる選択もアリだと思います。
ただし、理由と期限はセットで決めておいたほうがいいです。
もし下げて入るなら、私なら次の3つは先に確認します。
- 昇給の実績(何年で、実際どれくらい上がっているか)
- 評価の仕組みを、面接で説明してもらえるか
- 何年で元の年収に戻すつもりか、自分の中での期限
特に3つ目です。
私は理由だけ決めて、期限は決めていませんでした。
結果的に3年かかったので、そこは運が良かっただけかもしれません。




































